俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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「罪とか罰とか」うーん、舞台で見たかった
「1980」が好きだったので期待しすぎたかも。
ぶっちゃけ、少しふくよかな感じの成海璃子さんが崖っぷち感を体現して、まぁ、キャラとしては悪くないんです。でも、永山絢斗さんとのカラミがまったく魅力的でなく、うーん、舞台ならもつけど、映画だとなぁ、というのが第一印象。
犬山さんなどががんばっても壮絶な空まわり感があり、ま、その空まわりも含めて楽しんじゃえばいいんでしょうけど、私的にはそこまでは到達できなかったです。
ただ、これを「ブラックユーモアだから」という一言で片付けてよしとするのは反対ですし、あえていうならブラックユーモアというより、グレーユーモアとでもいうべきか、実現が難しくスレスレな所を目指している気がするのです。

「俺なら」としては、シナリオ上の失策として、二つの困難な設定を取り入れてしまったことに注目してみたいです。それは「1日署長になったら実権も握ってしまう」と「連続殺人犯だとわかっている彼に対する感情」のリアリティ。どちらかだけならコメディ特有の「ま、そんなのもありか」的ニュアンスで乗り切れるような気がするのですけど、2つあると、なんだか戯れ言のように現実感を失って物語そのものを追いかけたい気分を失ってしまいます。
この場合、ストーリー的に効果の薄い「連続殺人犯だとわかっている彼」の設定をはずせば、すごくシンプルでわかりやすい話になるし、最後の到達点としてその設定が顔を出すならかなり意外な展開になる気がするのですが。

「1日署長になったら実権も握ってしまう」のも「聞いてないよ!」的に反駁しつつも従わなきゃいけない展開になるから面白いはずなんだけど、狙い過ぎなのか、普通に納得してどんどん都合のいい方にお話が流れていきます。それでパズルのようなストーリーのピース合わせをされますので瞬間的に面白いシーンはあるのですが、全体を通して充足感のある感じにはなり得なかったといったところでした。
【2009.04.07 Tuesday 19:57】 author : koshiy2010 | 日本映画2009 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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