俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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「ぐるりのこと。」あの10年を思い起こさせるすごいいい映画、木村多江も見放題
まず第一印象は、リリー・フランキーさんの芝居がうまいのに驚きました。自然なんです。ただ、木村多江さんとの二人芝居とかで長いシーンとかになると、木村さんのテンションに引っ張られてバランスが悪くなる瞬間もなくはないです。

映画のシナリオを学んだ時、人が知らないものを描くのも映画の企画のフックになるようなことを教わりましたが、私の場合、ここんところ仮想的な世界観に振ってしまうことが多くて、まぁ、こういうのが企画が通らない一要因になっているのかも知れません。

本作の法廷画家とは、そういう点で見事にいいところついてくるなぁと。人の愛憎を観察できる立場ですから。で、いてそこにスポットを当て過ぎずに、本人のドラマが別にある。それはバブル崩壊後の所謂「失われた10年」にほぼ符合し、観客にとっても10年の時の流れを思い起こしてしまうような構造になっています。
ある意味、たかが夫婦の10年のホームドラマなのに、新鮮な切り口によって、こんなに輝く映画になるということが思い知らされました。

また、いろんな表情の、というか状態の木村多江さんも見れて、またこれがたまらない感じです。日本画をやってそうなタイプに見えるのがよく、1作でこれだけ多彩な感情を演じれる本人の楽しさも強く伝わってきます。
さらに、木村さんの精神状態が後半復活してきた時からの映像に出てくる色の使い方も素敵でした。卵の黄色はやられました。

「俺なら」は絶句。
良く考えられたすごいいい映画でした。
【2008.10.01 Wednesday 23:10】 author : koshiy2010 | 日本映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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