俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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12/22より「プラネット・オブ・アメーバ」レイトショーinユーロスペース

SNSでがんばって書いていて、すっかりブログを忘れておりました。

ということで、最近の足跡含めての『「プラネット・オブ・アメーバ」の超まとめ記事+公開終了直前「プレイルーム」「スモーキング・エイリアンズ」感想付き、年内まだ納品残っているけど大丈夫か?スペシャル』を、長文でお送りさせていただきます。

 

 

まず予告

 

 

コシザカ的には11年ぶりの本格的劇場公開作品です。色んな劇場に断られたらしいんですけど、なんと、老舗のユーロスペースさんで公開していただくことになりました。ありがとうございます!

(まったくユーロスペースさんっぽくない作品。どちらかというと、残ってたらシアターNさんでやりそうな作品なんですが。w)

12/22から28日まで21時スタート。初日はこの記事を書いている時点で残り25席です。お早めにどうぞ。

http://www.eurospace.co.jp

 

そして、初日舞台挨拶に加えて、全回トークショーあり。

http://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000310

下記でトークショー完全解説しているのでぜひご覧ください。18分20秒くらいから。

 

 

映画というのは、何にせよ、無謀な挑戦が必要だと思っています。今回はそれが「低予算でもSFを作りたかった」ということなんですが、それに巻き込まれた製作会社やスタッフ、キャストはたまったものじゃないですよよね?しかもアメーバが女性を妊娠させて地球侵略する話ですよ。主演、川上奈々美さんが

「脚本をみて、想像できなかったんですよ」

というのも無理はないです。他の出演者も手さぐり感満載だった気もします。しかし本当にこのバカな妄想につきあってくれた関係者に感謝します。
妄想とはいえ、作るにあたって個人的に3つの誓いをしました。監督らしいでしょ? それは「コメディに逃げない」「ファンタジーにはしない」「予算の3倍くらいはかかっているように見せる」です。少なくともこれは合格していると自負してます。
制作前のキャストとの会話「アメーバってCGか何かでやるんですか?」「いや、着ぐるみです。日本は着ぐるみです!」この会話がわかる人には、本作は一生に一度あるかないかの思い出の映画になると思います。
CGはハリウッドでも日本でも上手にやれます。トラッブコードなんちゃらのようなプラグインなら低予算でもできます。しかし、こういう低予算映画は、竹槍で焼夷弾と戦う姿を見せる必要があります。無謀です。お客様がその無謀な挑戦と妄想を楽しんでくれることを願って作りました。

 

そして裏話はこちらでもさせていただきました。

何とアメーバの中に入っていたのは、あの人でした。

 

 

そして、おかげさまで「プレイルーム」と「スモーキング・エイリアンズ」のトークにも参加させていただきました。

両作とも本日最終日。インデペンデントのチャレンジをぜひ劇場で。

どちらも、見た直後で、ちゃんと感想言えなかったので書きます。

 

「プレイルーム」感想

・『などわ』

都会と田舎の距離感が伝わるのがいいと思いました。例えば、名作と呼ばれる「湯を沸かすほどの熱い愛」は、それが残念ながら見えない。宮沢りえさんがどのくらいクルマを運転したのか、病院との距離とか。それが見えるとお話の力が変わるのに。そして、最後ファンタジーのように逃げてしまっているのがダメだったので。話は全然違うけど、本作には、その足りない所がわずかなショットで効率的に表現されていて、短編ならではうまさ、見やすさの詰まった作品だと思いました。

・『 L I O N 』

わかみほさんをいかに魅力的に見せるかに主力が置かれています。ストーリーらしいストーリーはありませんが、「プレイルーム」というコンセプトに最もあっている作品だと思いました。背景に映る工事現場が動いている所と止まっている所で、描き分けられていたり、画の構成がすごく考えられているので、刺激に自身を委ねたくなる作品です。5作の中で一番好き。

・『クローンハート』

わかみほさん主演のコンセプトにも関わらず、その上をいくであろう女優、佐伯日菜子さんを連れてきて、しかもクレジットの頭に持って来ちゃう大胆さ。「トメじゃないんだ」と思わず心の中で突っ込みました。脚本の完成度は必ずしも高いとはいえないのですが、力技でなんとかしちゃう。これって、いつも僕らがやってることだったりして、共感できます。

・『熱海の路地の子』

「拾ったビデオカメラ」と言っているが、あれは絶対、どこかで盗んだビデオカメラに違いない、と想像力を掻き立てる1本。いかがわしさが満載です。昔ハイロでやっていそうな、インデペンデントなんておしゃれな言葉がなかったころの「個人映画」とでもいうべき作品でした。これ、フィルムでやられたら最強になってたでしょうね。

・『Floating』

乾いた空気感。説明を極力省いているのに、子どものことがちゃんと伝わってくる脚本力にうまさを感じます。しかしながら、この夫婦がこの何年もの間、子どものことに対峙してこなかったことに対する説明は欲しい気はしました。何かの記念日なのか、突然感情が動くのです。そんなことを思っていたら、ラスト窓際にいるわかみほさんのパンツのヨコシマと窓のブラインドのヨコシマに、人生の隙間だけで見せているんだよ、のようなメッセージを感じて、そんなことを考えるのはこの作品にはふさわしくないんだな、と思った次第です。勝手な解釈ですが。

 

「スモーキング・エイリアンズ」感想

もうSNSなどでみなさんが評価されている、キャラ立ちとかアクションとかカッコよさはその通りなのです。作品のインチキさも格別です(褒め言葉です)。ただ、僕がちょっと気になったのは舞台が絵がわりしないので、もっとSFっぽいカタルシスのある大げさな絵が欲しいなとは思ったんですよね。それを一緒にトークに参加していた初咲さんにあとで言ったら、「それがないのがいいんですよ」と一刀両断されまして、映画の見方の狭さを思い知ることになりました。

そういえば初期のゾンビ映画なんて、世の中が大変なことになっているのが、ほとんど説明ゼリフだったりしたなぁ、と思い出したりして。

キャラ立ちはそれぞれの俳優さんの力や吸っているタバコの銘柄の違いもありますが、吸い方にもあらわれていましたね。タバコに慣れていないはずのしじみさんの吸い方が優雅で、そうだよね、この会社で不倫するならこの人にいくよね、という説得力になっていたようにも思えます。

 

ということで、最期までお読みいただきありがとうございます。

「プラネット・オブ・アメーバ」、22日より劇場公開もお忘れなく。どうぞよろしくお願いいたします!

 

【2018.12.21 Friday 12:55】 author : koshiy2010 | 雑記・日記 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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