俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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最近見た映画、まとめて感想
初代ノートブックがついに終了っぽい。今、データをレスキュー中なのですが、立ち上がりに時間がかかるので、ブログ書くことにします。

「プロミスト・ランド」
実は、お恥ずかしながら、監督としてのガス・ヴァン・サントは初体験。シェールガスをめぐる誘致側と地元の関係の中で主人公が変わっていく姿を描く社会派ヒューマンドラマといったところ。
目のつけどころはよかったのですけど、反対派の一人がああいうオチとはちょっと解せないなぁ。会社側があんなリスキーな作戦をとるとは思えない。だから、そこから急にフィクショナルになって、主人公の感情変化もとってつけたように感じてしまう。むしろ、誘致が成功してしまい、主人公が地元で築いた関係を断ち切らざるおえないという方が大人の映画になったような気がしますが。

「ホットロード」
古いマンガのせいか、あまりにも定番的なストーリー展開に「うーん」となってしまった。様々なレビューでキャストは評価されているようですが、その時代を知っている人間としては、登坂広臣さんはともかく、能年玲奈さんはあの時代のちょい悪女子ではないなぁ、と思ってしまう(「仙八先生」の不良少女白書の回の女子、中井三枝さんというらしいが、ああいうキャラだとしっくりくる)。木村佳乃さんも僕的にはもっと狂っていてもいいような。もう少しわかりやすく言えば、この三名が「共喰い」に出てきそうなキャラや立ち振る舞いの中で、このストーリーならアリなんですけど。
あえて時代を限定しないものの、連絡はほとんど公衆電話だったりすることや小道具などで時代を感じさせるやり方は、この場合あんまり、功を奏していない気がします。堂々と「19○○年」みたいに出してくれた方がすっきりしたかも。
それはともかく、最大のストーリー的問題は、能年さんが、登坂さんに2度目に会うシチュエーションですよね。いるのを知っててそこに行ったのかもわからないですが、ここでの再会はあんな風になんとなくな感じでいいんでしょうか。そしてオープニングのナレ「あの頃のあの子たちに会いたい」って、映画は登坂さんとのほぼ二人の話なので「あの子たち」って何だよ、と思ってしまう。しかも、クライマックス、登坂さんが死にそうな状況の中、能年さんも食べなくなり衰弱するのだけど、このナレがあるので、映画はすでに回想となっており、能年さんは絶対死なないわけです。ということで、なかなかしつこくやってたけど、能年さん側の生きるか死ぬかのサスペンスはまったくなく、カッコつけたオープニングナレは、僕にとっては邪魔でしかなかったのです。撮影はよかったけどね。

「トランスフォーマー ロストエイジ」
中国資本のハリウッド映画が堪能できる1本。つい何年か前までは、日本は実は北米に続き、映画では世界2位の市場を持っていると言われておりました。あっさり抜かれてるじゃん。笑
あと持っているのは、日本のマンガを中心とした原作力だけど、最近は邦画が目をつける前に他の国で映画化されていたり、ゴジラだって、ハリウッド製でウエルカムな状態ですからね。
真剣に考えないと、いいストーリーや設定は海外流出しますよ。本作だって、元々日本発っていうイメージはもうないに等しいし。

「るろうに剣心 京都大火編」
アクションがとにかく面白いからついていける。これだけのキャストの中で、悪役として立つ藤原竜也さんはやはり素晴らしいとしかいいようがないし、ゾンビ映画づくりに興じていた神木隆之介さんがあんなにクールとは。そして、田中泯さんまでアクションあり。キャラ立ちがよくてわくわくできる。個人的には、僕も高橋メアリージュンさんみたいな秘書が欲しいが。笑

「エスケイプ・フロム・トゥモロー」
昔、舞浜駅前でカメラを回しているだけで、ガードマンに呼び止められた経験がある者にとっては、驚異的なハイリスクな映画だった。
夢というより、妄想の世界にはまっていくダークファンタジー。さすがにミッキーが刃物を持って襲いかかってくるような描写はないんだけど、それ以上に恐ろしいのは、あの世界に入ったら、誰しも子どものように楽しむことを強要されているという視点。これは、あの世界を国に置き換えると、なかなか嫌みなドラマになる。ですが、あのランドは元々はかつての国では実現できない理想世界をつくろうとしたものだったわけで、それがSF映画の未来の理想世界のようなシチュエーションに置き換えられています。つまりは、理想社会なんてできないってことなんですね。インディーズ感ばりばりで、表現的にひとりよがりな感じもあるのですけど、そんなことを考えながら見ると、刺激的な映画となりました。
 
【2014.09.06 Saturday 13:12】 author : koshiy2010 | まとめて感想 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
コメント
データ救出は結局断念。
【2014/09/06 4:06 PM】 越坂 |
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