俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
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「アルゴ」「ゼロ・ダーク・サーティ」は本当にいいのか
「アルゴ」がアカデミー作品賞とは、信じられない。
僕らが映画を見出したころ、作品賞は「ディアハンター」とか「クレイマークレイマー」「普通の人々」だったから。でも、ちょっと遡ると「M★A★S★H」をおさえて「パットン」とか入っていることもあるからいいのか。

もう、3月にDVDが出るってことは、B級映画のリリーススケジュールで、期待はしていなかったのかしら。
決して悪い映画でなく、娯楽映画としてよくできているとは思います。

「アルゴ」も「ゼロ・ダーク・サーティ」もドキュメンタリーっぽいつくりが随所にあって、そこを評価する声もあるけど、今さらですよね。
例えば、はるか前の「存在の耐えられない軽さ」のチェコ動乱のシーンの方が演出的にははるかにショッキングでうまい。

「アルゴ」は架空の映画が人々を救う話。映画愛の観点からしても、去年の「アーティスト」や「ヒューゴ」におよばない気がするし、どこにこの作品ならではの、新鮮な面白味を発見すればいいのか迷ってしまう。それが「スターウォーズ」風のフィギュアや画コンテではないはず。映画をつくるワクワク、人を騙すワクワクが伝わってこないんですよ。要は作らないにも関わらず、真剣に大人が演じたり、デザインしたりみたいな、それがあって、後半のイランシーンに繋がるともっとのれると思いました。

「ゼロ・ダーク・サーティ」は、人に言わせると、毒で毒を制するというか、怪物と戦うため自ら怪物となるようなお話で、「ハート・ロッカー」ピグロー監督が題材に惹かれるのはよくわかりました。
しかしながら、描かれている拷問シーンはやはり優しすぎでは?
こちらは、より時代が近いので、「アルゴ」ほど勧善懲悪にはできないはず。アメリカ的な主観のみで突き進むのは、やはり違和感を感じます。
娯楽映画として見ても、敵ボスの存在感(ほとんどでてきませんが)がないから、制圧した時のカタルシスはない。ま、なくてもいいんだろうけど。
こちらも、どこに魅力を感じたらいいのかと。

見方間違っているかなぁ、「ハート・ロッカー」の方がよかったよねぇ。
 
【2013.03.06 Wednesday 16:17】 author : koshiy2010 | 外国映画2013 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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