超ひさしぶり映画感想。
忙しいんだけど、素材届かないので。w
なんとか強引にスケジュールやりくりして「リバーズ・エッジ」を見る。
別に二階堂ふみの裸が見たいわけではない、あの細い線の透明感のある漫画がどんな風に映画になったのか見たかったのだ。
今までよく、漫画原作ファンの方が映画化された作品に、イメージが違うと感想を書くのをよく見かける。私はあまり漫画を読む人間でもないし、どちらかというと、漫画は漫画、映画は映画で楽しめばいいじゃん、的に思っているタイプだった。
しかしながら、この作品はそう見れなかったなぁ。w はじめて原作ファンが映画にもの申す気持ちがわかった。
元々、私は行定監督作品の予算と物量のあるものは大丈夫なんだけど、そうでないのは苦手なんですよね。
ということで自分の心を整理する意味も含めて「がんばってる」と「なんか違う」にわけてお送りします。
「がんばってる」
・画面が4:3
90年代だからというので面白い。ただ、それはテレビだよね?とも突っ込みたくもなる。90年代の映画は今の16:9にほぼ同比率のビスタサイズが主流だったから。
ただ、漫画のコマ割を映像化する時に4:3の方が印象を近づけられる気もしている。チャレンジとして面白かった。
・吉沢亮さんと土居志央梨さんがよい
吉沢さんの人を寄せ付けない雰囲気、土居さんのエロさはすごいなぁ。
土居さんって誰かと思ったら「赤い玉、」の方なんですね。垢抜けたなぁ。
・エロさは漫画の10倍です
先に日活やってたせい?なのか、増量しておりました。w
・大田区の河川敷
この映画見る前にあのへんを歩いてて、本当に「リバース・エッジ」の死体がありそうだな、と思ってました。
やはりあそこか、と感動してしまいました。
・クライマックスの火だるま
さすがに一流のチームですね、映画ならでは見せ場をつくります。
「なんか違う」
・主人公ハルナ
もっとかっこいいはずじゃあ。w ファッションもそうですが、ぬいぐるみとか持ってインタビューとか拍子抜け。
・そもそもインタビューって
わかりやすくしようとしたのかしら。私はダメでした。少なくともハルナのインタビューはいらないよね。
あのインタビューは漫画の黒地に白文字のナレーション的な部分を補完するために使うべきだと思いました。
・撮影、編集
本当は全編モノクロ・ワンカットワンシーン「ストレンジャー・ザン・パラダイス」みたいに
つくればよかったのに、と思うけど、今の時代に多くのお客様に見てもらうには難しいんでしょうね。
・メインスチール、広告ビジュアル
川を見せようとすれば、俯瞰の鉄橋となるということか。
もっと秘密めいた場所を思わせる写真が撮れなかったんだろうか。
結論。いろいろ書いたけど、花火大会に告白するような青春映画しか見ていない若者に、ぜひ一人で見に行っていただきたい。
デートムービーじゃないからね、一人で見るべし。