俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
「ヤッターマン」私は肯定派です
「デビルマン」や「キャシャーン」が映画化された時、「テレビで見ていたあの作品が見たいんだよぉ」と思っていた人って多くないですかね?
それに応えているのが本作。映画の歴史は補完の繰り返しということで、私は肯定派。

この作品のキーパーソンは深田恭子さんに他ならないですが、三池監督のいい意味でのノリノリのオマージュも相手がフカキョンだからテンションが上がっている気がします。
とはいえ私の一番のお気に入りカットは、地球をぐるっとまわるヤッターワンなのであまりそこと関係ないですけど。

「俺なら」。ちょっと気になるのはナレーションのパートのテンポの悪さかなぁ。編集して直せない所までいってからドクロベーとかそのへんを入れた感じがします。声優さんって、普通にナレーション読むより凝縮した時間(アニメの尺が凝縮されているせいもあるけど)でやれちゃうので、このくらいに普通の間をとっちゃうと長く感じてしまうんですよね。
それから「おだてぶた」は目線で撮って欲しかったかなぁと。

でも、遥かに想像していたより楽しい作品でした。素敵でした。
【2009.04.30 Thursday 20:06】 author : koshiy2010 | 日本映画2009 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「感染列島」「おくりびと」よりむしろ瀬々監督が大作撮っていることの方が日本映画の希望です
結局いまだ「おくりびと」を見ていない。DVDかなぁ。ってなこといっているうちに豚インフルですし。

ピンク出身でうまい具合にメジャーの流れにのった滝田監督の後に、全国公開系邦画を担う職業的映画監督って、ピンク映画出身から出てきていないような気がしていました(ま、昔から多くはなかったけど)。そういう意味で瀬々監督は久々にピンクから邦画大作へジャパニーズドリームを果たした監督ということになるのではないでしょうか。

本作のストーリー的な特徴は、クライマックス寸前に回想シーンが登場し、通常伏線を張ってやるべきところをそのクライマックス寸前で表出するという離れ業。これ、頭の固い私などが見ると、「えー」ということなんですが、最初に事件が起こる張り手型で、どんどんストーリーが進んでしまう作品なので、結局ここしかなかったということなんでしょう。昔はそれをどうやって、途中に埋め込むかがシナリオライターの腕のようなイメージでしたけど。それが違和感なく観客に伝わっているのであれば問題なしということなんですね。

キャストで注目なのは、さすがに医者役が板についている妻夫木聡さん、田中裕二さんのお父さん、池脇千鶴さんあたりが役のおいしさもありつつ、いい感じ。
他も、ともすればテレビ的な話題づくり主導のキャスティング印象なのに、みんな悪くなくて、むしろこのキャストで良かったんでない?と納得できちゃうのが妙味でした。

それからロゴのアートワークが大作っぽくていい。

「俺なら」。ホワイトボードに書かれた文字がきれいなまま残り続けるなど、些細なことは多いけどそこ突っ込むとこじゃないですし、なんだか瀬々監督のうまくまとめる技が、すべてを凌駕している印象でした。祝杯。
【2009.04.30 Thursday 19:43】 author : koshiy2010 | 日本映画2009 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「誰も守ってくれない」このくらいの嘘のつき方が今どきの見本かしら
もともと男性刑事が年頃の女性にぴったり張りつくというのに否定派だったんです。なんだけど、この作品に関しては「それもありか」と変じました。あんまり嘘をつきすぎなくて、つまらなくなるのも映画としては不幸せと思ったからです。

で、本作でさすがと思うのは、嘘をつく=アンチリアルなのはその1点だけに絞っているところです。これは私の見識の範囲ですけど。それもあまり女性刑事を登場させず、そこに意識が行くのを避けている方法がとられています。なので私の中では、あの署には女性刑事がいないというリアリティでこの作品世界を勝手に思い込むことにしました。

やはりちゃんとしているなぁ、と思うのは最後にパトカーから志田さんが飛び出すシーンがあるのですが、ちゃんと別の人(松田さん)が外側からドアを開けてやったり。パトカーに乗るとわかるんですが、パトカーの後部座席は内側からは開かないんですよね。演出的にいったら、本人が開けて飛び出す方がスムーズだったり迫力があるので、2時間ドラマとか見ているとガンガン本人が開けたりしていますが、あれは嘘なんです。
そこの細かい所では嘘をつかず、ドラマの核の所で大嘘をつくというやり方がとても素敵でした。

「俺なら」としては、ネットでの中傷がリアルなんですが、あんまりにもご都合的に彼女を追いつめる道具になっているあたりにちょっといやらしさがありました。柳葉さんが演じる役が非常に難しい複雑な役だったので、それと比べるとネット=中傷の場みたいな表現はステレオタイプかしらとは思ってしまいます。でもこの場合他の選択肢はないんですが。

でも、なんだか一生懸命に嘘をつき通し、現代のドラマをつくろうとしている感触がいい作品でした。見て損はないですね。
【2009.04.20 Monday 23:49】 author : koshiy2010 | 日本映画2009 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「20世紀少年 第2章 最後の希望」1より遥かに映画らしい
いまだ1月公開作品書いてます。

映画のダイナミズムを感じ得なかった1だったのですが、2はシリーズとしてはあんまりそういうシーンがないパートだと聞いていました。むしろそこをどう扱うかでこの作品のクルーたちの力量が問われるような気もします。
で、遥かに映画らしいじゃないですか。むしろ1が突貫だったのでしょうか、あるいはシリーズを見越して予算の出し渋りだったのでしょうか。
ストーリー的に平愛梨さんと豊川悦司さんあたりに集中しているので、それが見やすかったのかも知れません。

とはいえ、「俺なら」。ある意味地下活動の話なので、もう少しスパイドラマのドキドキがあったらいいなぁとは思いました。ともだちランド(あれはそばなのかしら)の地下にある秘密の隠れ家のような場所が最初は秘密っぽく登場するのに、途中から常盤さんが平然と日常的にいたりする感じなど、どうなのかしらと思ってしまいます。ある種観客に描いていない所は折り込み済みなたいに頼る演出になっていて、それはある程度仕方ないのかなと思いつつも、どちらかというと描かなくてもイメージがさらに膨らむ仕掛けがないものかと思ってしまうわけです。あそこで常盤さんが変装しているとか、前後を語らずともできるリアリティを醸成しておいて欲しいのです。

しかし、21世紀の映画ですからライトに楽しめばいいのでしょう。その見やすさはヒットの要因でもあるでしょうし、そういうプランで作られているということでいいのかも知れません。

【2009.04.20 Monday 23:10】 author : koshiy2010 | 日本映画2009 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「罪とか罰とか」うーん、舞台で見たかった
「1980」が好きだったので期待しすぎたかも。
ぶっちゃけ、少しふくよかな感じの成海璃子さんが崖っぷち感を体現して、まぁ、キャラとしては悪くないんです。でも、永山絢斗さんとのカラミがまったく魅力的でなく、うーん、舞台ならもつけど、映画だとなぁ、というのが第一印象。
犬山さんなどががんばっても壮絶な空まわり感があり、ま、その空まわりも含めて楽しんじゃえばいいんでしょうけど、私的にはそこまでは到達できなかったです。
ただ、これを「ブラックユーモアだから」という一言で片付けてよしとするのは反対ですし、あえていうならブラックユーモアというより、グレーユーモアとでもいうべきか、実現が難しくスレスレな所を目指している気がするのです。

「俺なら」としては、シナリオ上の失策として、二つの困難な設定を取り入れてしまったことに注目してみたいです。それは「1日署長になったら実権も握ってしまう」と「連続殺人犯だとわかっている彼に対する感情」のリアリティ。どちらかだけならコメディ特有の「ま、そんなのもありか」的ニュアンスで乗り切れるような気がするのですけど、2つあると、なんだか戯れ言のように現実感を失って物語そのものを追いかけたい気分を失ってしまいます。
この場合、ストーリー的に効果の薄い「連続殺人犯だとわかっている彼」の設定をはずせば、すごくシンプルでわかりやすい話になるし、最後の到達点としてその設定が顔を出すならかなり意外な展開になる気がするのですが。

「1日署長になったら実権も握ってしまう」のも「聞いてないよ!」的に反駁しつつも従わなきゃいけない展開になるから面白いはずなんだけど、狙い過ぎなのか、普通に納得してどんどん都合のいい方にお話が流れていきます。それでパズルのようなストーリーのピース合わせをされますので瞬間的に面白いシーンはあるのですが、全体を通して充足感のある感じにはなり得なかったといったところでした。
【2009.04.07 Tuesday 19:57】 author : koshiy2010 | 日本映画2009 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「STOP THE BITCH CAMPAIGN 援助交際撲滅運動」取り急ぎ遠藤憲一の黒い涙は必見
訳あって公開の短い「STOP THE BITCH CAMPAIGN 援助交際撲滅運動」を先に。

取り急ぎ公式HPのCM遠藤憲一さんの黒い涙は必見でしょう。数年前までやっていた谷村美月さんの海賊版防止キャンペーンのパロディ。で、ズにのって自主映画のような映画泥棒編のパロディまである!!!

本編はシリーズ3作目にあたるわけですが、最初に見た瞬間1作目を見ていたことを思い出せなかった。というのは、今回はバイオレンスが主流。エンケンのアドリブも1作目はあんなにはなかった気が。
とりあえずエンケンの映画です。この手の映画の場合、エンケンが出ていないシーンについてはダメダメになったりすることが多いのですが、意外にといっては失礼ですが、健闘。アイドル系主演作としては、近年にないカルト風味の強い作品のひとつになっています。
そして、またあんな禁じ手を使うとは…。
なんとなく一見すると、ストーリー的にバラつく瞬間があって、ここが好みの分かれる所かもですが、きちっとしたストーリーをわざと崩している感じがして、私的にはかえってマルでした。やりますね。

「俺なら」としては、メイキングつくりたかったなぁ、これ。
【2009.03.08 Sunday 23:50】 author : koshiy2010 | 日本映画2009 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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