俺ならこう撮る

映画監督・プロデューサー越坂康史の「もしも」の偏愛的映画感想と日常。
「WALL・E ウォーリー」もいいが同時上映の短編もすごくない?
ようやく昨年作品ラスト。

まず一緒に上映されていた手品師のアニメがすごい気がします。数年前から3DCGでもかなりカートゥーン的表現にチャレンジしている気がしていましたが、これはもうそのもの。いやぁ、びっくりです。「WALL・E ウォーリー」が前半かなり渋い感じなので特にこれで観客を暖めておく必要もありますしね。

で「WALL・E ウォーリー」ですが、起動音がMacと同じというだけで、とりあえずはまります。
基本的にディズニー系ですから、感情表現は普通なら大きいのが王道なんですが、本作では抑えていて、非常に心地いいです。また、話もエコに振りすぎず、バランスがいいです。そういう果敢なチャレンジに心惹かれました。

あと、クリエイターたちの意図する所では、地球がリアルな光と影による表現に対し、宇宙のコロニーのような所は極力まんがちっくというか、カートゥーン風な感じで攻めているようでした。そこに、こんな理想郷世界はないんだよ、だから地球上で僕らは何とかしなきゃいけない、というような影のメッセージがあるような気がするんですね。

そんなこと含めて素敵な映画でした。
「俺なら」はなし。
【2009.03.04 Wednesday 22:51】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「レッドクリフPart1」「七人の侍」の決戦前の試写を見せられた気持ちもありつつ
まぁ、すごいとしかいいようがなくて。ただ、基本は予算拡大前の「七人の侍」の決戦前の未完成試写を見せられたプロデューサーみたいな気持ちで、寸止めです。

ま、予想やゲバ評通りと。

ハトの意味もわかりやすい。何かジョン・ウ−監督の象徴のようにハトは言われますが、私は最初はかなり思いつきでやったんだと思うんですよね。それがこんな風に広がるのがすごいなぁと。アクションの中にちょっと入れた隠し味が大好評になっちゃう。

「俺なら」としては、CGに新たな展開が見たい気がします。
こういう時代劇もののCGってコーエーのゲームのオープニングを思いだす感じで、本作はまだいい方ですけど、なんかリアルな大作感からむしろ離れちゃうんですよ。翻せばそれだけコーエーもすごいんですけど。
人間が出ているシーンの熱さがいいのに、俯瞰のCGになった途端に覚めちゃうことってありませんか?特に主観移動されたりすると。
もちろん俯瞰という発想は、この時代に存在していたんだと思うんですけど、基本的には説明の図鑑や地図のような役割を担っていたような気がするんです。そういう絵は物語を進める上で最低限度は必要だし、本作はハトを追いかけたり工夫はされているんですけど、ホントの空撮や俯瞰感とは違うんですよ。やるなら気球で撮影したかのような風によるブレとか、その時代にカメラだけ持ち込めばできそうな不自由さを取り込んでみたらいかがかと思ってしまいます。

とはいうものの、好きな映画なんですけど。あ、忘れていましたが音楽もいいですね。
【2009.02.04 Wednesday 22:03】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「宮廷画家ゴヤは見た」ナタリー・ポートマン不幸物語
めちゃ忙しくて後追いです。この先数カ月ずっと後追いになりそうですわ。

ハビエル・バルデムとナタリー・ポートマン見たさで鑑賞。歴史物にあるナタリー・ポートマン不幸物語になっているわけですが、時代に翻弄される感はさすがにうまく、のめりこんで見れます。ポートマン好きの某氏は絶賛。
ここでは、バルデムの生き方の方が興味深く、なるほどと思いました。

私自身を振り返ってみると、昔の友人たちの中には、なかなかの裕福な人とかもいたのですが、「今はかつての家とか売って」…なんて話も聞きますし、時代とともに色んなものが変化していくんですね。

「俺なら」。ゴヤ自身はやや狂言まわし的な印象。ゴヤの感情変化やそれによって作品が変化するなんて展開もありかなと思いましたが、まぁ、それだとテーマはばらけるから現状がいいのでしょう。

時代に翻弄されたい人?におすすめです。
【2008.12.09 Tuesday 16:58】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「イントゥ・ザ・ワイルド」90年代という時代なら納得
かなり古いタイプの映画だなぁという気がしました。
70年代くらいの自由を追い求めていくような。

90年代に大学卒業ということは、大体私と同じ世代になります。
現在の視点では主人公の父親の視点になって、ああいう風に家を出ることを理解できませんが、確かに90年代の日本がバブルに浮かれていた頃は、世の中のシステムから逃げ出したいという気持ちは私にもありました。そういう意味で納得できる作品でした。

「俺なら」としては、ただ、現代にこれを再生する時に、もう少し俯瞰的に見つめる何かが欲しいと思ったりもします。アメリカの状況はわかりませんが、日本でいえば、ああいう旅をする前に、今はみんな自殺しちゃうみたいな傾向があるのでは、と思うのです。
結果的には自殺に近いくらいの無謀な生きざまを見せられるわけですが、明らかに時代で変わってきている生き方、死に方みたいなものが、もう少しわかりやすい形で感じられると私的にはもっと好きな映画になった気がしました。

とはいいつつ、同時代につくられたようなあの感触は変え難い魅力があるのも事実。どこに魅力を感じるかという個人的な思いがウエイトを占める感想になってしまいます。そんなことを久々に思い、考える。そういう見方をしている時点で、もしかしたら、この映画の術にはまっているのかも知れません。
【2008.10.17 Friday 16:53】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「ウォンテッド」一歩間違えば「少林サッカー」的なCG世界でジョリーもフリーマンも惹きつけますなぁ
CG世代のアクションというイメージ。これまでアクション映画のCGはアクションをよりリアルにダイナミックに表現するツールとして使われてきたはずなんですが、本作はCGならではの一歩間違えば「少林サッカー」的なコメディでやりそうなアクションをすごくまじめにやっているというような感じで、ある種の新機軸を匂わせています。

こんな中で一流感を際立たせているのは、やはりジョリーやフリーマンの芝居のような気がしてなりません。セクシー的なアクションヒーローではない形で見せるジョリーの貫禄、そして物言わないショットでも説得力を持つフリーマンの視線。そんなものが映画同様生糸が布になるように綴られているのですわ。

ただ「俺なら」的にはシナリオとして突っ込みを入れたくなる逆転劇(父はもう少しうまく立ち回るでしょ)とか、連結部が異常にしっかりしている列車とか、あるんですけど、まぁ、勢いでいっちゃっているので許したくなります。

ちなみに最近トヨタミュージアムで織機の展示を見ましたが、劇中で使われている織機はせいぜい1960〜70年代くらいのもののよう。J・マカボイが横糸を掴んでも、その型を知っているとそんなに早いというイメージにならないんです。でも織機の形はあれが一番かっこいいからね、そっち優先ってことで。

ともかく、CGだけに目を奪われず、芝居もしっかり見てあげて欲しい作品でした。
【2008.09.30 Tuesday 22:09】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
「アクロス・ザ・ユニバース」当時を知っている人にはぐっとくるんだろう
ビートルズでミュージカルってなかなか挑戦的でした。音楽が力強すぎると画が負けちゃう。この作品はそういう意味では合格線を堂々突破。

ただ予告でいうほど、世界観は「見たこともない世界」でなくむしろ「見たことある世界の再現」。ストロベリーフィルードのくだりなど、それでもおおっと思わせる映像はあるのですが、その分ストーリー的には凡庸な気がしました。とはいえ、当時を知っている人にはぐっとくるんでしょうし、価値のある作品だとは思います。

「俺なら」としては、BOY meets GIRL だけなストーリーをもう少しだけ、張りのあるというか、世界とか平和とかいうアプローチに近づけたものにできなかったか悩みます。あまりにも心地よく過ぎ去っていくし。
扱っているテーマは、キャラに即すと、自立と成長、仕事(運動)か恋か、秘めた恋、恋の破局と復活など多岐にわたっているんですけど、個人からユニバースを見るようなところまでは上昇せず、青春群像inたまたまその時代、という見え方がしました。
もちろんそういうつくりだから成功している面も否めませんけど、まぁ、期待としてちょっとだけでも、あの時代の持っていた影なのか、ズレなのか、そんなのを入れて現代に届くテーマを提示して欲しかったという気持ちもありました。
【2008.09.21 Sunday 14:21】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「ダークナイト」バランスのよさにびっくり
「バットマンビギニング」が亜流風に思えて未見だったのですが、今度は強気にバットマンの冠をつけずにきた。これは自信があるんだと見たら暗さとエンターテイメントのバランスにびっくり。聞けば「ビギニング」もそういう指向性だったと。新シリーズを亜流なんて思ってごめんなさいという感じ。ハンズ・ジマーの音楽もさすが。

今日実は「20世紀少年」を見てきて、その場で起っているリアル感というのが薄いのに愕然。トーンや規模とかは別なんですけど「ダークナイト」との間にある溝は大きく、どういう工夫をすれば近づけるのかが研究したいところです。

「俺なら」としては、バットマン自体のキャラが性格的に後ろ向きなのは前提としても、若干エンディング部での自己犠牲精神がスムースでない印象はありました(要伏線ですね)。ま、かっこいいからいいけど。

2時間半見せきります。さすがです。
【2008.09.12 Friday 23:52】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「レッドライン」21世紀とは思えない男の欲望世界
クルマ、金、女、賭け…21世紀とは思えない男の欲望世界が炸裂。それは、美女をはべらして、大金を前にプールに入っているようなインチキ広告?のような徹底さ。ここまで徹底していると気持ちいい。
唯一かどうかわからないですが今っぽいのは、ドライバーが女性のロックシンガー。Vシネのヒロインみたいな扱いですが、予告よりかは本編は血が通っていてなかなか楽しく見れました。

「俺なら」としては、正直こういうの撮ってみたいですね。アクションパートより美女はべらしパート撮りたい。ケンカして、飛行機を砂漠の真ん中に着陸させて、女を降ろすみたいなシーン、どっちも狂ってていいですわ。好き。
【2008.08.08 Friday 18:44】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」すごい!
予告を見ると単なるアクション系コメディなんですが、もう、すごい!
走りまくる編集は、これまで見るような間合いを大切にするコメディの一線を超えて、大迫力。とはいえ、ラスト前までは常識あるストーリー展開。これが急展開して町中で火花が散る、緩急の付け方といい、なんとも素敵な世界を見せてくれます。この突然、異世界ワールドに入っちゃうのがこの作品の価値。

ひさしぶりに「俺なら」なしで。
【2008.08.05 Tuesday 20:23】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
「奇跡のシンフォニー」むしろR・ウィリアムスに共感
なんともなく優等生なつくりに、私的にはロビン・ウィリアムスに共感してしまいます。ここがあるから魅力的に思えるのですが、ロビン・ウィリアムスがステレオタイプな悪役ではなく、彼も自分のできる範囲でフレディ・ハイモアを育てようとしているんですよね。

「俺なら」としては、怪しい人物として登場のロビン・ウィリアムスは、もっといい人として登場してもよいのでは?と思いました。

最近劇場未公開で「ネイキッド」というDVDを見て、唸ってしまったのが、転勤してきた警察官がはじめてその町の人に触れた時に、誰が悪役なのかよくわからない、わざと混乱させるような描写を入れている点でした。その映画自体は裸の女性をハンティングするようなB級バリバリの設定なんですけど、こういうのに出会うので舐められません。

そんなことで、ややロビン・ウィリアムスの魔の手から逃げて、少年が自分のやりたい世界へというイメージが気持ち鼻につくかなぁと。実際はロビン・ウィリアムスみたいなプロデューサーと仲良くなりたくはないと思いつつも、たぶんもやもやとそんな気にさせてくれるのはこの俳優の力なんでしょう。
【2008.08.04 Monday 20:52】 author : koshiy2010 | 外国映画2008 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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